カーリースの基礎

中古車カーリースのメリット・デメリット。新車との違いを比較

中古車カーリースとは

中古車カーリースは、中古車を月々定額で借りるカーリースです。リース会社が所有するクルマを決めた期間借り、税金などの維持費を含めたリース料を毎月払う仕組みは、新車のカーリースと同じです※1。違うのはクルマそのものです。中古車は車両価格が低いため月額や総額を抑えやすく、在庫から選ぶので納車も早くなります。その代わり、年式や走行距離によって1台ごとに状態が違い、保証や契約期間の条件は新車より厳しくなりがちです。

この記事では、新車カーリースや中古車の購入と比べながら、中古車カーリースの利点と注意点、契約前に確認したい項目を説明します。カーリースそのものの仕組みはカーリースとはの記事で詳しく説明しています。

新車カーリースとの比較

項目 新車カーリース 中古車カーリース
車両価格 高い 低い
納車までの期間 1〜2か月程度。人気車種や生産状況によっては数か月以上 在庫があれば1〜3週間程度から
クルマの状態 未使用で均一 年式・走行距離・使われ方で差がある
保証 メーカーの一般保証3年または6万km、特別保証5年または10万km 1か月〜1年程度が多い。リース会社独自の保証を付ける例もある
契約期間 長期の契約も選べる 年式や走行距離によって短くなることがある
選べる車種 現行モデル 在庫次第。生産終了車も候補になる

保証の年数・距離と納車期間の目安はMOTAの比較記事によります※2。同記事は、中古車は「一般的に1~2週間かかると言われており、長くても3週間ほどで納車されます」、新車は「納車になるまで1~2カ月程かかるとされている」と書いています。

MOTAが2023年1月時点で示した比較では、リース期間は中古車が3〜10年、新車が5〜11年、総額の目安は中古車が200万円程度、新車が300万円程度、納期は中古車が契約後約1か月、新車が約2〜3か月でした※3。月額の目安はどちらも1万〜3万円程度とされていて、同じ月額なら中古車のほうが上のクラスのクルマを選べる、という見方もできます。

中古車カーリースのメリット

納車が早い

中古車は在庫のクルマから選ぶため、メーカーの生産を待つ必要がありません。前述のとおり1〜3週間程度で納車される例もあり※2、今のクルマの車検が切れる、転勤や就職ですぐにクルマが要る、といった場面で間に合わせやすくなります。新車は人気車種や生産状況によって納車が数か月先になることがあり、急ぐ場合には中古車が現実的な選択肢になります。

月額と総額を抑えやすい

リース料は、車両価格から残価を引いた額をもとに計算されます※1。車両価格が低い中古車は、その計算の元になる金額が小さくなります。同じ車種・同じ契約期間で比べれば、新車より月額や総額が下がる可能性があります。

選べる車種の幅が広い

現行モデルにない年式やグレード、生産を終えた車種も、在庫があれば候補になります。新車では予算に届かないクラスのクルマを、中古車なら選べることもあります。

短期間の契約ができる場合がある

MOTAによると、中古車リースでは1〜3か月といった短い期間の契約ができるところもあります※2。長期の契約に縛られたくない人には選択肢になります。

中古車カーリースのデメリットと注意点

状態にばらつきがあり、故障のリスクが新車より高い

中古車は1台ごとに、これまでの使われ方が違います。年式が新しく走行距離が少ないクルマなら新車に近い状態のものもありますが、一般に故障のリスクは新車より高くなります。保証がどこまで効くか、故障したときの修理費を誰が負担するかは、契約前に確かめてください。

保証期間が短い

新車にはメーカーの一般保証(3年または6万km)と特別保証(5年または10万km)が付きますが、中古車の保証は「1ヶ月から1年と車両の状態や販売店によって違いますが短いというのが現状」とされています※2。リース会社によっては、全車に1年の保証を付けるなど独自の保証を用意しているので、保証の期間、対象部品、上限額を比べます。

契約期間が短くなることがある

中古車は契約時点ですでに年数や距離を重ねているため、長く乗り続ける契約が組みにくくなります。MOTAは、走行距離が7万km近いクルマの場合、リース年数は「最大でも6年程と新車リースよりも短い年数になります」と書いています※2。

年式が古いと税金が上がる

軽乗用車の軽自動車税は、2015年4月1日以降に登録されたクルマで年10,800円ですが、新規登録から13年を超えると12,900円に上がります※4。税金がリース料に含まれる契約でも、古いクルマほど月額に跳ね返る可能性があります。

中途解約できないのは新車と同じ

中古車でも、カーリースは原則として中途解約できず、解約できる場合も通常は解約金や違約金がかかります※1。中古車だから気軽に返せる、ということはありません。

中古車の購入と比べるとどうか

中古車を買う場合は、車両代金に加えて登録費用などの諸費用がかかり、その目安は車両本体価格の10%程度とされています※5。カーリースではこれらの初期費用もリース料に含めて分割するため、乗り始めの負担は小さくなります。

一方で、総額では購入のほうが安くなるのが普通です。リース料にはリース会社の手数料が含まれ、満了後にクルマを買い取ればその分も払うことになります。初期費用を抑えたい、税金や車検の支払いを毎月に均したい、数年で乗り換えたい、という目的があるなら中古車カーリース、同じクルマに長く乗るつもりなら中古車の購入が向いています。

項目 中古車を購入 中古車カーリース
初期費用 車両代金+諸費用 頭金なしの契約が多い
税金・車検 その都度払う 月額に含まれることが多い
走行距離・改造 自由 制限があることが多い
途中で手放す いつでも売却できる 原則中途解約できない
総額 安くなりやすい 手数料などの分だけ高くなりやすい

契約前に確認したいチェックリスト

中古車カーリースでは、クルマの状態と保証の確認が新車以上に大切になります。次の項目を、見積もりや契約書で確かめてください。

  • 年式、走行距離、修復歴の有無
  • 納車前に、どこで誰が点検・整備するか
  • 保証の期間、対象部品、修理費の上限額
  • 次の車検の時期と、契約期間中に車検が何回あるか
  • メンテナンス費用が月額に含まれるか
  • 走行距離の上限と、超えたときの精算方法
  • オープンエンドかクローズドエンドか(残価精算の有無)
  • 中途解約の可否と解約料の計算方法
  • 満了時の選択肢(返却、買取、再リース、クルマがもらえるか)

リース会社の中には、取り扱う中古車の基準を公開しているところもあります。たとえばMOTAは、自社の中古車リースについて「年式5年以内、走行距離5万キロ以内の車種が揃っています」と案内しています※3。基準を公開しているかどうかも、比較の材料になります。

借りる時点のキズや汚れは写真に撮っておくと、返却時に原状回復の範囲を話し合うときの記録になります。

中古車カーリースが向いている人

向いている人 新車や購入を考えたほうがよい人
すぐにクルマが必要 最新の安全装備が必ず欲しい
月額をできるだけ抑えたい 同じクルマに長く乗り続けたい
新車にこだわらず、車種やグレードで選びたい 年間の走行距離がかなり多い
税金や車検の支払いを月々に均したい 途中で手放す可能性が高い

よくある質問

Q. 中古車カーリースはどれくらいで納車されますか?

A. 在庫車なら、1〜3週間程度から1か月程度が目安です※2※3。審査や書類の準備、納車前整備の内容によって前後します。

Q. 中古車が故障したら修理代は自分持ちですか?

A. 保証とメンテナンスプランの内容によります。保証の期間、対象部品、修理費の上限を契約前に確認してください。

Q. 中古車カーリースにも走行距離の上限はありますか?

A. 上限がある契約が多くありますが、中古車では上限を設けていないプランもあります。超えた場合の精算方法とあわせて確認してください。

Q. 中古車でも最後にクルマをもらえますか?

A. 満了時にクルマを譲り受けられるプランもありますが、メンテナンスプランへの加入など条件が付くことがあります。

Q. 中古車カーリースは新車より審査が通りやすいですか?

A. 審査では、収入の安定性や信用情報など、新車と同じような項目が見られます。審査についてはフリーランス・個人事業主の審査の記事で説明しています。

参考・出典

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