フリーランス・個人事業主がカーリースの審査で見られるポイント
フリーランスはカーリースの審査に通りにくいか
会社員より通りにくい傾向はありますが、収入が安定していれば通る可能性はあります。MOTAの解説では、フリーランスや非正規雇用は収入の安定性が低いとみなされて審査に通りにくく、個人事業主は安定した収入があれば通る可能性があるとされています※1。カーリースは数年にわたって毎月支払う契約なので、審査では年収の額よりも、その収入がこの先も続くかどうかが見られます。
審査の基準は、どのリース会社も公表していません。以下の基準や目安は、公開されている解説記事で共通して挙げられているものです。信用情報のように自分で確認できるものは先に確認し、通りにくい要素を一つずつ減らしていきます。
審査で見られる項目
| 項目 | 見られること |
|---|---|
| 年収・所得 | 毎月安定した収入があり、長期の支払いができるか |
| 勤務年数・事業年数 | 収入が続いているか。目安はおおむね3年以上 |
| 雇用形態 | 正社員・公務員は評価されやすく、フリーランスは不利になりやすい |
| 信用情報 | ローンやクレジットカードの滞納、未払い、自己破産などの記録 |
| 借入れの状況 | ほかのローンの残高と、収入とのバランス |
この表はMOTAの解説によります※1。法人向けの審査では、経営状況、事業年数、債務残高などが見られることが多いとされています※1。
個人事業主は「売上」より「所得」が見られる
個人事業主の収入は、確定申告書の所得で見られるのが一般的です。売上が多くても、経費を差し引いた所得が小さければ、返済できる力は小さいと判断されます。民間の解説では、所得を低くするために経費を多めに計上していると、審査で不利になることがあると指摘されています。数年分の所得を見られることもあるので、所得の推移も意識しておきます。
返済負担率
年収に対して、ローンやリースの年間返済額がどれくらいかを示すのが返済負担率です。民間の解説では、カーリースの返済負担率の目安を30%以内とするものがありますが、公式な基準ではありません。ほかにローンがある場合は、その返済額も含めて計算されます。
個人で申し込むか、事業者として申し込むか
個人事業主は、個人向けの審査を受けるか、事業者向けの審査を受けるかを選ぶことになります※1。プライベートでも使うなら個人向け、仕事にほぼ専用で使うなら事業者向けが目安です。どちらで申し込むかで、求められる書類や見られる項目が変わります。
| 個人向け | 事業者向け | |
|---|---|---|
| 主に見られること | 年収、勤務年数、信用情報 | 経営状況、事業年数、債務残高 |
| 向いている使い方 | プライベートと兼用 | 仕事専用 |
経費の扱いについては、国税庁が、事業と家事の両方にかかわる費用のうち必要経費になるのは「業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額に限られます」としています※2。具体的な処理は税理士に確認してください。
申し込む前に信用情報を確認する
信用情報とは
ローンやクレジットカードの契約内容、支払い状況、申し込みの履歴は、信用情報機関に登録されています。リース会社や信販会社は、審査のときにこの情報を照会します。主な信用情報機関はCICとJICCで、どちらも本人が自分の情報を開示請求できます。
開示の方法と手数料
| 機関 | 方法 | 手数料 | 補足 |
|---|---|---|---|
| CIC※3 | インターネット | 500円 | 受付は毎日8:00〜21:45。開示報告書をその場で確認できる。署名用電子証明書が有効なマイナンバーカードとCICに登録した電話番号が必要 |
| CIC※3 | 郵送 | 1,500円 | 申し込みから1週間〜10日ほどで届く |
| JICC※4 | スマートフォンアプリ | 700円(税込) | クレジットカードまたは携帯キャリア決済 |
| JICC※4 | 郵送 | 2,177円(税込) | 速達は2,511円 |
情報が登録されている期間
| 情報 | CIC※5 | JICC※6 |
|---|---|---|
| 申し込みの情報 | 照会日から6か月間 | 照会日から6か月以内 |
| 契約内容・支払い状況 | 契約期間中および契約終了後5年間 | 契約継続中および契約終了後5年以内 |
過去に支払いの遅れがあった場合、その記録は契約終了後もしばらく残ります。滞納が残っているなら、先に完済しておくよう勧められています※1。
短期間に何社も申し込まない
申し込みの情報は照会日から6か月残ります※5※6。審査に落ちたからといってすぐに何社も申し込むと、短期間に複数の申し込みがあったことが記録に残ります。それが審査にどう影響するかを示した公式の資料はありませんが、落ちた原因を確かめて対策してから申し込むほうが確実です。
申し込む前にできること
- 信用情報を開示して、滞納や間違った情報がないか確認する
- 滞納があれば完済し、ほかの借入れもできるだけ減らす※1
- 確定申告書の控えなど、収入を証明する書類をそろえる(必要な期数は会社によって違う)
- 所得に見合った車種・グレードを選ぶ
- 頭金を入れられるか検討する
審査に落ちたときの対処法
連帯保証人をつける
MOTAは「審査基準に満たずカーリースの審査に落ちた場合、連帯保証人をつけることで審査に通る可能性があります」としています※1。保証人の条件として、成人であること、収入が安定していること、勤務年数が長いこと、未払いや滞納がないことなどが挙げられています※1。
借入れを減らす
収入に対して借入れが多いと、返済のバランスが悪いと判断されることがあります※1。ほかのローンをできるだけ完済してから申し込み直します。
頭金を用意する
頭金を入れると審査に通りやすくなる場合があり、月々の支払額も下がります※1。
車種やグレードを見直す
月額が下がれば、返済負担率も下がります。新車から中古車に変える、グレードを下げるといった見直しで、通る可能性が上がることがあります。中古車のリースについては中古車カーリースのメリット・デメリットで説明しています。
自社審査のリース会社を選ぶ
信販会社を通さず、独自の基準で審査する「自社審査」のリース会社もあります。MOTAによると、審査が早く、一般的な審査に落ちた人でも通る場合がある一方、料金は一般的なカーリースより高めで、選べるクルマは中古車が多く車種が限られることがあります※1。
開業1年目の場合
事業年数は審査で見られる項目の一つで、目安はおおむね3年以上とされています※1。開業したばかりで確定申告の実績がない、または1期分しかない場合は、所得の推移を示すのが難しくなります。連帯保証人や頭金で補う、月額の低い車種を選ぶ、といった方法で通る可能性を上げます。
よくある質問
Q. 開業したばかりでも申し込めますか?
A. 申し込みはできますが、事業年数は審査項目の一つで、目安はおおむね3年以上とされています※1。年数が短い場合は、連帯保証人や頭金で補う方法があります。
Q. 審査の前に自分の信用情報を確認できますか?
A. できます。CICはインターネットで500円、郵送で1,500円、JICCはスマートフォンアプリで700円、郵送で2,177円です※3※4。
Q. 過去の延滞の記録はいつ消えますか?
A. CICもJICCも、契約内容や支払い状況は契約終了後5年間(以内)登録されます※5※6。
Q. 審査に落ちたあと、すぐ別の会社に申し込んでもいいですか?
A. 申し込みの情報は照会日から6か月残ります※5※6。落ちた原因を確かめて対策してから申し込むほうが確実です。
Q. 確定申告書は何年分必要ですか?
A. リース会社によって違います。申し込み前に必要な書類を確認してください。
Q. 自社審査のカーリースにデメリットはありますか?
A. 一般的なカーリースより料金が高めで、車種が限られることがあるとされています※1。
